2015/3/21
追記 2015/4/15
追記 2015/6/22
追記 2015/8/ 5
追記 2015/9/13
追記 2017/11/20
追記 2019/10/13
しばらく更新ができませんでした。
ラレーとアラヤの広告集です。ラレー・ジャパンを開始した2003年春以降の原稿になります。改めて見ますと広告展開の当初で行間が詰まった見づらいレイアウトもあります。しかし、言っていることは現在に至るまで考えに大きなブレが無いと思っています。原稿・レイアウトの使い回ししているのも、こうして並べてしまうとバレてしまいます。また、どの広告も、この情報ページと同じように比較的細かいテキストが多いですね。
各広告のアイコン小画像をクリックしていただくと、別ウィンドウが立ち上がり拡大してご覧いただけます。お時間が許せばご覧いただければありがたいです。
今後、新たな広告が出稿されれば、その都度更新しようと思います。
本ページで展開している各広告原稿は、原稿下に記した年月の掲載当時のものです。
すでに販売終了している商品も多くあります。また現在も継続して販売している商品でも、仕様や価格が改定されている商品もあります。最新の情報は商品ページでご確認をお願いします。
2003年5月、新家工業によるラレージャパンモデルが発売されました。
2003/5月は、発売当初の広告です。アルミフレームのMTB、クロスバイク、フラットバーロードで各2機種。無難なモデルばかりで合計6車種の展開でした。少々見苦しいレイアウトで、商品画像も角版グレーバックになっているのですが、実際に掲載されるときは、各商品は、出版社の広告営業担当者さんがすべてキリヌキのお手間を書けてしまいました。商品撮影は普通のデジカメで、広角レンズのゆがみが見えてしまってます。
無難なモデルばかりに見えますが、身長150cm台で乗車可能な26ホイールの非常にコンパクトなフラットバーロードや、見た目シティサイクルに見えて実は完全なスポーツクロスバイクなんかあって、妙なこだわりが見えます。ヘッドバッジデザインは、現在も同じデザインを採用していますが、その前から非常に長く使われてきたバッジデザインです(細かい点で、当時はアルミ素材で金の着色でしたが、途中から真鍮製に変わっています)。そしてコピーテキストで現在と同様にラレーの歴史を訴求しています。
同年秋にはロードのカールトンが追加されました。今では普通にロードバイクに乗られたり、はじめてのスポーツバイクがロードと言う方も少なくないのですが、当時はドロップハンドルにまだまだ抵抗が大きかったようです。まずはドロップハンドルを理解いただくことに努める内容が記されています。
またクラシックラインとしてで現在も発売中のクラブスポーツ2004モデルが発表されました。現在は発売していませんが、スタッガードデザインでシンプルデザインのフロントサスペンション装備のシティタイプもありました。
2004~2005年でさらにラインナップが拡充。2005/2月で特徴的なモデルで様々の能書きを垂れてます。シクロクロス的なモデルから、ちょっとおしゃれなクラシックデザインのクロスバイクをジュニア向に提案なんかしています。2005/11はイメージ広告ですが、現在のラレーに繋がるラインナップのシリーズが確立されます。
以前からバイクトライアルで一定の評価をいただいていたマディフォックス・マルチトレールモデルとして、2004年6月に本格的なバイクトライアル用フレームセット「MultiTrail舞」をリリースしました。翌年Lサイズバージョンを発売。またツーリングトライアルの完成車「MultiTrail踊」が発売になります。マウンテンバイクは、さまざまな競技や用途で発展してきましたが、バイクトライアルは日本で発展したジャンルと言う位置づけでもありました。 そして、現在のSWALLOW RANDONNEURに引き継がれるARAYAランドナーRANが2005年発売。ブレーキワイヤー、ダイナモコード内臓。オリジナルのヘッドライトはキャリア直付でかなり凝ったつくりになっていました。広告原稿は、ラレーの紹介も兼てアップされています。この広告原稿は、他と比べるとデザイン・雰囲気が異なります。ARAYAランドナーを気に入っていただいた知り合いのデザイナーさんに制作いただいたことに拠ります。
2004年秋のラレー・クラブスポーツから、翌年には同様に現在も発売中のクラブスペシャルがリリースされました。両モデルともデザインはほとんど変わることなく現在まで続いています。クラシックラインは、ラレーを代表するモデルとなっているでしょう。2011年からラレー型とも称されるオリジナルマッドガードを備え、2015年モデルまでほぼ継続中。2011/8月の広告では英文テキストで、英国流クラブモデルの説明を行っています。その後発売されるラレー・レコードエースRRAのティーザー告知を、実は最終行でこそっと言っていました。ついでラレー125周年記念モデルRRAが発表されます。多くのオリジナルパーツ・フィーチャーを備えた125台限定モデルでした。RRAの後、同様にヴィンテージテイストのカールトン・ヴィンテージが登場。完全なロード設計でありながら、マッドガード装着も可能にした設計は、その後の定番ロードモデルのカールトン-F、Nに引き継がれました。CLSの広告に使われたイメージは、ラレーの1930年代前半のカタログから、RRAは1930年代後半のカタログからRRAを埋め込んでの画像処理、CRVは1950年代カタログからCRVを埋め込まれて制作されました。
アラヤでは2005年RANの後、2009年にエクセラ・スポルティフEXS、スワローランドナーRANが発表され、マディフォックス・プレミアムMFP、CX、そしてランドナーをシンプルにしたフェデラルFEDのラインナップで「日本のスポーツ車」のラインナップコンセプトを構築しました。2010/9月広告では、EXSとRANの数々のフィーチャリングをクローズアップ。オーダーでしか実現できなかった「魔物」が現実化することを宣っています。ついで、FEDのツーリング志向を高め、さらにディアゴナールDIAを発売。EXS、RAN、FED、DIAの4機種揃ったツーリング車で、自転車の旅を唱えます(2013/12月)。誰かのアルバムから引っ剥がしてきた40年ほど前のサイクリン部でのスナップ写真をバックにで、旅へのノスタルジーを誘っていました。
これらのモデルは、ロードやクロスバイク、MTBと異なり、いかにキレイにマッドガード、キャリア等を装着させることにあります。ラレー、アラヤともにこれらの気配りを考えていることで、両ブランドのモデルを並べての広告が下段にあります。またRAN単独の広告は、ある機関紙への広告です。機関紙の性格を考えて、オプションのキャンピングキャリアをフル装備したイメージを掲載していました。
FEDフェデラルに、オプションのキャンピー装着したキャンピングタイプのカスタマイズイメージ。2016より採用の新色フォレストグリーンも紹介しています。
2016ラインナップからRANの設計思想を引き継ぎ、リーズナブルプライスに設定された650Aホイールを履くTURが追加されました。そして、2017ラインナップでは、待望の650Bホイール化されたRANがモデルチェンジ。
5機種になったツーリングラインナップを2016/10広告で訴求しております。
ラレーの代表的イメージモデルであるCLSクラブスペシャル。ブレーキがロード用サイドプルに変更され、かつてのマッドガードメーカーで「クラブスペシャル」というモデル名で制作されていた断面デザインを継承したマッドガードをオリジナル設計の分割使用で採用。2012RRAで採用された製品でしたが、CLS初期から実施されてきたように、フレーム同色で塗装してスペックされていました。
ラレーのイメージモデルCLSクラブスペシャル、CLBクラブスポーツは、長年の役目を果たして生産終了しました。2020ラインナップから外れ、現在は販売店での在庫のみになります。
クラブスポーツを発売した2003年から2010年くらいまでは、スポーツバイクのフレーム素材はアルミが主流で、今のようにスチール素材が注目されることは少なかったのですが、ラレー・ジャパンモデルは、クロモリスチールフレームのモデルを拡充。現在のラレーのクロモリイメージにつながっていると考えます。
ラレーが長年使い続けた「All Steel」のキャッチコピーを使い、スチール素材のメリットをアピールしました。2010年には、マンガンモリブデン鋼のレイノルズ631採用のロード、カールトン-Rを発売。また、兄弟車種でもあるクロモリフレームのカールトン-Nが発売され、広告ではアルミフレームと比べて重量的なデメリットを認めつつも、レイノルズの歴史や、視覚的デザインからもスチールの良さを伝えました。
クロモリではないのですが、カーボンについてもラレー流の解釈を唱えた広告も展開していました。
REYNOLDS-631チューブでクラフトマンシップに溢れるフレームに、SHIMANO-105をフルセットで装備。定番のスチールフレームロードCRFを題材に、「ロードとシフティングの考察」などと宣っています。スポーツバイクの華 変速 (追記編)によるものでもあります。
最も一般的なスポーツバイクであるクロスバイクにもラレー流の解釈を行います。先に説明した非常にコンパクトなRF6や2005年モデルであった独自デザインの2005RFL、限りなくロードに近いRF7等個性的な製品も多いのですが、広告掲載の媒体の関係上スタンダードモデルRFLを中心に広告展開を行っていました。
スタンダードモデルRFLと言えど、大きな特徴と拡張性を有したポイントを広告で訴えます。
また、クロスバイクが一般的になったということで、ラレーがかつて提案したロードスターにも近いところもありましょう。ロードスターは、その後日本に渡り、実用車~軽快車のベースにもなった自転車であるのですが、以前はサイクリングにも供された自転車でもありました。2006/10月で使用されているイラストは、1950年代と思われる本国ラレーの広告イラストです。リーゼントの男前さんがもたれる自転車は、現在のRFLを埋め込んでいますが、もちろん画像処理によるものです。
もう一つのクロスバイクの定番として確立したRFCの広告。「変わらないこと・・・」のクロスバイクとしての回答を説いております。
クロモリフレームのRFTが追加され、クロスバイク「ラドフォード」シリーズは4モデル展開となりました。2019/4では、「ラドフォード」ネーミングの歴史を説明しております。
RFLラドフォード・リミテッドは、マイナーチェンジを受けて、RFL-Sになりました。
実際には、上記クロモリの項目での2006/11月広告もサイクルモードガイドブック用広告であったのですが、2007年より7年間レイアウトを統一して告知してきました。特に車種・カテゴリーに限定せずにその年で気になる3モデルをピックアップして、特徴と製品づくりの思いを込めたコメントを述べています。コメントは他の広告で使用したテキストの使い回しも多いのですが、その年度での特徴あるモデルのピックアップが確認できるとも言えます。
RSWは、2005年モデルとして独自のフレームデザインと縦置きのセミフォールディングバイクとして登場しますが、2007年モデルで、RSWスポーツRSSが発売され、その後ツーリングモデルのRSWスペシャルRSP、ミニベロロードRSC、RSRと発展します。また、シングルスピードRSHも加わり、一時は5車種展開まで拡大しました。 ご覧いただくように、2009年と2014年で、5年間経過しても、広告原稿・レイアウトの使い回しどころか、述べていることもほとんど変わりません。単なる怠けと言うよりも、変わらない実用主義を感じていただければ・・・・・と。思ったりもします。ちょっと苦しいかな。
ラレージャパンモデルの特徴的なスペックを説明させていただく広告の展開を開始しました。幾分長文のテキストで、商品広告と少し遠い内容になっていますが、主として掲載された媒体が自転車専門誌でなく、どちらかというと趣味的な様々な商品を紹介する媒体ということで、自転車の隠れた魅力を発信できればと考え、構成しました。
ツーリング車のイメージが強いARAYAブランドですが、ARAYAブランドならではの現代的なモデルもあります。
日本で初めてマウンテンバイク生産を行ったマディフックス。発売からちょうど30周年になる2012年。歴代マディフォックスと共に当時のモデルの広告です。控えめに30周年を記していました。ロードのエクセラ・レースでは、日本でのマスプロダクションロードとしての考えを書いています。そして現代のエクセラレース、またグラベルロードにも取り組んでいます。
社外のコラボレーションモデルもあり、フリーペーパーcycle紙さんとは、日本の女性のためのモデル。トヨタさんとは、日本のスポーツカーTOYOTA86の考えを自転車にあてはめた、「速く走るクロスバイク」を企画しました。
不採用の広告。小柄な米国の女性が、日本でいい自転車を見つけたこと、そしてさらに小柄なお友達に、あなたにも合うサイズがあるよ・・・なんていうお手紙。ありえないストーリーと、ステレオタイプなオールディーズ風のファッション。まあ、これは不採用ですね。結局cycle紙編集部様にお手数掛けて、清楚でキレイでかわいい広告原稿を作っていただいた次第。
CX86では、文節も考慮しながらコピーテキストのレイアウトにも凝ってみました。まぁ、それがどうした・・・ってこともありますけど。
ツバメ・ジテンシャ・スポーツTJS。パッと見には、さらっとしたシンプルなシティスポーツですが、非常に軽量でスリムなクロモリフレームはベンドしたシートステーとウィッシュボーンで構成され、ヘッド・シートバッジ、デカールから各部品にレーザーマーキングされたツバメが全部で17羽飛び交います。
2015ラインナップで、フレーム設計が全面的に見直され、超軽量に進化しコスメティックも大胆に変化。2016では、マットブラックカラーも追加されました。
ツバメ自転車の三代目となるPRMスワロープロムナードが発売開始。クラシックモデル&ツーリングモデルにもつながるデザインですが、気軽に散歩に使える自転車は、伝統的テイストにも繋がるとも言えます。
最後になりますが、アラヤのリム・ホイールの広告について。
リムは新家工業のマザープロダクトであり、創業明治36年。110年以上のリム製造の歴史を有します。リムは個人ユーザー様向けには、単体で商品とはなりにくいものですが、少しだけ広告展開を行ってきました。
ディープエアロリムは現在では普通になりましたが、世界で初めてエアロリムを提案した歴史を述べています。また、新家工業発祥の地、石川県の山中工場でのバイクイベントプログラムに掲載した山中工場クレジットの広告では、ご当地山中製を謳った広告を掲載しました。
2019/4月の原稿は、競輪場に貼りだされたポスターの原稿です。ARAYAのトラック競技用ディスク、バトンホイールは、トラック競技実業団選手等をはじめ、ガールズ競輪(女子競輪)、競輪エボリューション(男子競輪選手の国際競技に準じた競輪種目)にも多く採用されています。