ラレージャパン ディーラー様 情報
  身長、股下寸法からのフレームサイズ  
  2009/7/31  
 

ご質問の多い
適正乗車身長

 

サイズについても多くいただくご質問のひとつです。
お問い合わせも多いので、ご覧いただいたこともあるかともいますが、お客様向け情報ページの
http://www.raleigh.jp/InfoFAQ/060610_ridesize.htm
で参考例を説明しております。

絶対というわけではありませんし、スポーツライディングに徹すれば、いろいろなセオリーがあると思いますが、やはり自転車は安全にまたげることが第一で、加えて普段に乗る軽快車よりは少しサドルを高めでお乗りいただければいいですよ。というのがこのページの趣旨です。

ここでスポーツ走行のときのサドルの高さは、股下寸法+17cmをひとつの式としてあげておりますが、今までのお客様お問い合わせに対する回答のフィードバックでだいたい当てはまるのではないかと思っています。
B社さんのブランドAではカタログに各モデルのサイズの範囲を細かく書かれていますが、これも上記の式とはぼあっているようです。

 
         
 

股下寸法と
想定身長

 

今まで自転車のサイズは、適正身長からの目安が多かったのですが、サドルをまたぐ自転車では、身長より股下寸法のほうが大きな要素と思います。しかし身長のほうがやはり分かり易いです。
身長からの股下寸法の割り出しは、人によって変わりますので一概に言えませんが、大体身長の45%が股下寸法になるようです。

つまり、身長170cmの平均的な体格の方は、
 170cm × 0.45 = 76.5cm = 股下寸法
76.5 + 17 = 93.5cm = サドルの地上高さになります。

この割合は、WEBでアップすると、「自分は平均と比べてどうなんだろう」と気にされる方もおられるかも知れず、数値を出すのを控えました。あるデータによると、45%を中心として、47%弱から43%強の範囲であり、47%弱の人は欧米のスーパーモデル並みとのことでしたが、今までお客様のメールなどのご質問の中で、この範囲に入らない人も多くおられるようで、どうももっと範囲は広そうです。 身長の45%は、股下寸法がわからない場合の参考としてください。

股下寸法の平均値が45%とすると、身長から割り出されるサドルの高さは、
 サドル高さ=身長×0.45+17
と、なります。
身長170cmの場合は、
 サドル高さ=170×0.45+17=93.5cm
になります。

実車にまたいでもらうのが一番ですが、実車の在庫がない場合は、股下寸法からの選定となりますが、お客様の股下寸法をダイレクトに計測するのも、なかなか難しいです。
ひとつの方法として、お客様に骨盤の一番張り出している部分をお客様ご自身で触って場所を示してもらい、その部分から地面までの寸法を測って、割り出す方法もあります。この場合、骨盤の張り出した部分から9〜10cm引いたものが、股下寸法に相当するようですが、当然男女での骨盤の違いも有り、もう少しデータを増やさないと正確ではないかもしれません。

上記のプラス17cmは両方のつま先が着地する高さであり、初めての方には高く感じてしまうサドル高さです。この高さにサドルを設定した場合、シートポストが最低でも5cmくらい上がるフレームサイズが選んでいただける適正なサイズと思われます。
5cmくらい上がれば、最初どうしても怖い場合、少しサドルを下げてお乗りいただけることができます。

股下寸法からのフレームサイズの割り出し方では、かつて
フレームサイズ=股下寸法-25cm
という公式もありましたが、当時はスローピングフレームもなく、スポーツ車はこのサドル高さで乗るべし、という不問率も有りました。フレームデザインも多岐にわたり、ご使用される状況やユーザー様もいろいろ。これを当てはめるのは現在では難しいでしょう。

 
         
 

ラレー各モデルの
カタログ撮影での
想定股下寸法と
想定身長

 

次にサドル高さをイメージしていただくためにご参考まで、ラレー各モデルのカタログ撮影車のシートポスト直線部の上がり高さを連絡いたします。



上の表は、カタログ撮影時でのシートポストの高さ(直線部分の出し具合)と、その状態で跨げる(サドルにまたがってつま先が着く)股下寸法、ならびに股下寸法が身長の45%の場合での想定身長の表です。
たとえば、身長174cmの平均的な体格の方は、CRS520mmでほぼカタログ写真どおりの状態でお乗りいただけるということになります。右側の寸法は各モデル・各サイズのサドル最低地上高とそれから割り出される想定身長です。たとえば先ほどのCRS520mmで、身長146cmの平均的な体格の方がサドルをいっぱい下げてやっと爪先立ちで跨げるという意味です。当然お勧めできるサイズではありません。シートポストを少し上げられたり、つま先立ちが怖い場合はサドルを下げる余裕があることを考えると、これよりは10cmほど高い身長がお勧めが出来るぎりぎりの範囲です。
たとえばCLBは140cmの身長でやっと跨げるサイズであり、余裕を見ると最低でも150cmはほしいところです。 私事ですが、CLB450mmでうちの家内(152cm)が跨ぐとシートポストを5cmほどあげて乗れて検証が出来ています。彼女はもちろん45%を大きく超えるようなプロポーションではありませんが、彼女の名誉のために申し上げますと、そんなに低いパーセンテージでもなく、比率だけは平均値のようです(笑)。

シートポストの高さは、正直に申し上げますと、2010モデルを撮影するときに、2009とあまり変わらないようにするため、写真から比率で計算してメモを取ったもので、撮影の実測ではありません。大抵撮影しているときはばたばたしてしまい、いつも計ることを忘れてしまいます。比率で計算というのは、以前にお知らせしたタイヤの外径から、比率で出しました。
スポーツバイクは、きちっと真横から撮影したものが多く、比較的縦横比率も正確です。この方式でいきますと、他社さんの商品でも、撮影のサドル高さが割り出せます。ご参考まで。

 
         
 

サドル高さ
セッティングについて

 

自転車のセッティングの感覚は人それぞれですから、ラレーの撮影車のセッティングが絶対にベストであるとは思いません。しかしカタログ写真は、できる限りよりきれいに見せたいものです。
モデルによって高さが異なっているのですが、これはよりきれいにお見せするだけでなく、モデルの使用条件なども、一応は考えて設定したつもりです。同じロードでも、CRTなどはピュアなロードとしてサドルは上げ気味にしていますし、CREは気軽にお乗りいただけるイメージを思って低めに設定したりして、商品にに応じた設定も考えました。またハンドルステムの下には、AHEADステムの場合すべてのモデルで、15mm、10mm、5mm、計30mmのスペーサーをセットしていますが、ピュアなロードでは、あえてスペーサーを少なくして撮影車のみハンドルを低くして撮影しています。
なお、スローピングトップのフレームはシートポストを上げてもまとまりがいいですが、CLSなどトップチューブが水平の自転車はあまり上げないほうがまとまるように思います。
またRSSやCLB、またTRM、MR6など街乗りのイメージが高いモデルは、あえてサドルは低め、ハンドル高め、カメラアングルも真横より少し高めという撮影で、より優しく見せたつもりです。

前述で、フレームサイズ=股下寸法-25cmという、以前の公式を上げました。
CLSを見てみますと、たとえば540mmの撮影状態での想定身長は173〜174cmです。173〜174cmの場合の平均的股下寸法は、身長45%で大体78cmですから、これから25cmを引くと53cmとなり撮影車のフレームサイズに相当します。CLSはクラシックなイメージでサドル高さを設定しましたが、図らずも昔の公式とぴったりと合ってしまったのには、ちょっと感心してしまいました。

上の表でいきますと、想定身長が180cm近いものがなく、現在のようにうらやむようにスタイルのいいお客様も多い現状を見ますと、サイズ展開で少し寂しい気がします。MTBの登場以来、一般的にサイズ展開は低めに成ってきましたが、最近の状況を見ると徐々に、大きなサイズを求められていることもいえますし、また小柄な女性でも積極的にスポーツバイクにチャレンジされたい方も多く、もっとスモールサイズも求められているようです。
サイズバリエーションは、今後も検討をしていきたいと思います。